1601~1700


100個


1601「ねぇねぇ♪コレ着て~♪ん?何って、兄ちゃんの制服。いいからぁ。...!可愛い!!可愛いすぎるー!そのブカブカ感めっちゃ好き..!」兄姉




1602「あー!今兄ちゃんに近づくな-!まじで!!風菌移るからぁあ!!可愛い妹に風邪なんか移しちまった時にはもう..兄ちゃん死んじまう!!」兄姉



1603「っ!!貴様…貴様ァア!!よくも、よくも私の前で父を!!

斬る!!斬る!!斬る斬る斬る!!斬る!!!っあああ!!

グハッ……クソ……クソ…ッ……そうだ、ああ…そうだよ!!所詮…私など父上の足元にも及ばぬ…ただの弱虫だ……。

何も出来ない…家族のことも、村のことも……最後の親類である父上すら…守る事が出来なかった……。

クソ……クソ…っうう……。殺せ……もう、早く皆の元へ…行きたいんだ…。」戦士



1604「…恐いか?…私も恐い。

この果てしない宇宙の中…一体何千何億の敵が存在するのか……。

あとどれくらい…命の灯火が消えていくのを…消されるのを見れば!この戦が終わるのか…。

お前も、もっともっと…沢山の人の死を見る事になるだろう。

…だが、"守れなかった"と悔やむのではなく、一人でも多くの仲間の命を"救おう"と努力することだ。……死ばかりを見るな。また数時間後には敵が攻め入(い)ってくる。今生きている仲間を見るんだ。

…じゃなければ私の様になってしまう。

…私…。私は、いつの間にか、目の前の光すら見えなくなってしまった。」戦士



1605目の余命数週間「ねぇ?君ってさ!綺麗な目をしてるよね!!

…あ、ごめんごめん!すごくキラキラしてたから、つい!

あはは、そんな怪しげな目で見ないでよ~。

…私ね!もうすぐ失明するんだ!!

生まれた時から、いつかは失明するって言われてて…。

だからさ!君の目を私に頂戴!!

なんてね!!冗談だよ!

ただ、ちょっと羨ましくて!

じゃ、バイバイ!自分の目を大切にね!」涙



1606カゴの中は雨上がり。「…いなくなった…全部消えて無くなった。

沢山詰め込んでたカゴの中は…今は空っぽで…僕の隣で笑ってた君は、いつの間にか死んでいた。

ねぇ?…このカゴの中に、小鳥も…飛行機も…空の青も…雲も…虹も…全部全部捕まえたら、また雨上がりの晴れたあの空が見れるかな?また、君に逢えるかな?」涙



1607「笑いたいから笑うんです。楽しいから楽しむんです。幸せだから…幸せだって言えるし、嬉しいから、嬉しいって………。

……でも、今は、貴方の死に行く事が…嫌で嫌で…仕方がないんです…。

悲しくて悲しくて……仕方がないんです……。

貴方は、自分が死ぬ時にも、そうやって笑っていてくれと…言いました……でも、もう、…もう無理です……。こんな時には、泣いても…良いですよねぇ……?」涙



1608挫折と成功「挫折したから何だ。…挫折したから何だと聞いている!!

……俺は天才なんかじゃない。今は成功したからそう言われているだけだ。

挫折して、挫折して挫折して挫折して!!…他人の数倍挫折をしたからこそ、今があるんだ。

お前は何だ。俺と同じ数…いや。それ以上の挫折をしてきたのか。

舐めてんじゃねぇよ。挫折すらも怖がる弱虫が…簡単に成功を手にしようって?それこそ、天才だな。」怒り



1609「お前が他の奴のことクンクンクンクンしてんの、俺ちゃーんと見てたぞ?

…お前さぁ、許されると思ってんの?この俺に飼い慣らされた奴隷が、他の奴見るなんてことがよぉ?」罵倒



1610「おいブス。テメェみてぇなクソがな、他の男が拾ってくれるわけがねぇじゃんw

俺が遊んでやらなきゃ、テメェはぼっちなんだよ。」罵倒



1611マスターの死と独りぼっち「…マスター…私は、そのうち独りになる日が来ると分かっていました。

マスターが人である以上…生物である以上は、必ず死ぬ時がやって来るのだと…。

分かっていました。…分かっていましたが…。そのはずでしたが…。いつの間にか、独りになることが…怖くなっていました。

死なないで下さい…なんて言っても、私にはマスターを生かす手立てがありません…。

なので……私も、壊れて良いでしょうか…?」 アンドロイド



1612助けても言えない"「いらっしゃい。久々にお客さんなんて来ました。もう、外の世界の人達は、私の事を見捨てたのかと思っていました。…でももう良いです。…もう疲れました。…もう、"助けて"って、そんな言葉も言えないくらい…私は疲れてしまったんです。」引きこもり



1613探検家「…この世界の何処かにあるガーデンホールを…一度で良いからこの目で見てみたいんです。

ガーデンホール…それは今の世では化石と化してしまった生物達が、今もありありと生き、活動している空間。

……勿論、人が立ち入った事は無いとされています。

人が入ってしまえば、生き物達の生態系が今に至ってきた様に、ガーデンホールもまた…同じ運命を辿るだけですからね。

……でも、一目だけでも良いのです。

一目だけでも、あの幻の空間を…この目に焼き付けてみたい。……これが私の夢であり、ロマンです!」旅人



1614お姫様「私は…ずっと此処で生きてきた。鳥籠の中…そう言ってしまっては聞こえが悪いかもしれませんが…。

私にとっては此処は立派な家なんです。

どうして連れだそうとなんかするのですか?

…いい加減…迷惑なんです。

貴方は、俺に着いてこいと言いますけど、貴方は…此処で私が手に入れることが出来ている安心をくれるのですか?

本当に、私を守るなんて、そんな事出来るんですか。」お姫様・王子様

シチュエーション:姫である彼女は、産まれて間もない頃に隣の国に人質として捕られた。物心ついた頃から隣の国の城で暮らす姫は、助けに行った時には"自分は此処で暮らしいているのだ"と言うまでに洗脳されていた。



1615「…俺は神だ!!並みの人間よりは長く、そして濃厚な神生(じんせい)をおくっていると自負している!!

この俺が、お前をぶっ潰す!!

お前は所詮悪魔だ!!神になどなれやしない!!

どんな力を得たとしても、お前は使いこなせやしない!!」神



1616「君が幸せならそれで良いと思ってた。

だけど、僕よりも早く…あまりにも早く旅立った君の幸せは、もう僕には見えない。

…何も分からなくなった。何もだ。

僕がこれからどう生きていけば良いのか…君は今…あの世で幸せでいるのか…生前、君は本当に幸せだったのか。

…"自分らしく"…まわりから飛ばされるその言葉は、あまりにも"他人事"じみていて…僕の心をいっそう削っていった。

君の事だけを考えて生きてきた僕には、もう生きていく方法が無いんだ。」涙



1617「君は…いつも"星の流れる夜空を見たい。"と言っていた。

…天体の好きな君は…私の事なんかよりも、ずっとずっと星を眺めていて…。それでも、流れる星を見ることが出来ずにいた。

…結局、流れる星を見るよりも早く、この世を去って行ったから、きっとこんな夜空を見る夢を見ながら死んで逝ったんだと思う。……ねぇ?見てる?天国からでも見えるのかな。

今晩は、星が群れを成して流れる夜…。出来れば君と…此処で、この流れる星の群れを…見ていたかった。」涙



1618赤ずきん「狼さん、貴方は陽気で楽しいけれど…私は大好きなお婆さんにパンとワインを届けなければならないの。

ベリー畑や可愛いお花畑も…とてもとても素敵だわ。

…でも…今度また一緒に遊びましょ!

……お婆さーん!こんにちわ!

遅くなってしまってごめんなさい!…お婆さん?…あら。狼さん。貴方も遊びに来たのね?お婆さんは?どこ??」おとぎ話



1619身体獣化能力「ガキ?…フフッおじさん。僕の事、随分舐めている様だね。

僕をただの子供だと思って…。"殺されたいのか!!"なんて…フフッ笑っちゃうね。

おじさんは知らない様だから教えてあげるよ。

僕はレフ・アームガルズ。身体獣化(しんたいじゅうか)能力の能力者さ。

…何さその顔。今更そんな事言ったって無駄さ。

我が左腕よ!唸(うな)る狼と化し、この地を汚す哀れな人間共を滅ぼしたまえ!!

さぁ、歯を食い縛って?覚悟をするんだ。死ぬ覚悟をね。」能力者



1620「この力が世界を救うのなら、使う他ありません。

例え、私の存在が消えてなくなってしまうとしても…世界を救うのが優先です。…迷っている間など、もう残されていません。

貴方は、ここから出来る限り離れて下さい。

…!何をしているんですか。もう時間がありません…!側にいては、貴方まで消える事となるのですよ!!

…良いから…もう良いですから!!

貴方には、貴方だけには…!明日を生きていて欲しいんです!!」能力者



1621「ふぅん。こんなモノが欲しいだなんて、やっぱり街の人達は変わってるわね。

こんなモノだったらいくらでも拾って言って良いわ。

…でも、森の木や動物達には指一本触れない事。良いわね。」森の住人



1622「っはははは!!

クソだクソだとよく喘ぐガキだ。

嗚呼…たしかに私はこの人間を殺した。…しかし、だから何だ?

私がこの人間を殺すのは当然の定めだ。…この者とて私の首をとりに来たのだから。

では、なぜこの人間は死んだのだ?

貴様の力不足 故の死では無いのか!!

甘えは人を殺す。その事を覚えておくのだ。

そうでなくては、次は己が命を落とす番だ。」狂気


1623「ん?……何だね。私は暇では無いんだ。用件は何だね?

…ほう。死が欲しいと。

此処は戦場だ。敵軍からは毒ガスを浴びせられ、銃弾を放たれ…死など其処ら中(そこらじゅう)に転がっている。

死にたいのならその死を拾えばいい。

……悪いが、死は贅沢品なモノでね。

私から君に与えるには10億を下らない金がいる。

君のような薄汚れた子供に、そんな大金が支払えるのかね?

例え支払えたとして、そんな大金を払って死ぬくらいなら、やはり銃弾の波を泳ぐ方が得策だと思うがね。

……さて、それでは。私は行くとするよ。君の様に死にたいと言いながら無駄な命を貪っている人間よりも、私は生きたいと泣いて縋(すが)る人間を救わねばならんのでね。」冷血



1624恋愛「…ねぇ。本当はね、最初出会った頃は、アンタに対してこんな感情が芽生えるだなんて思って無かったの。

青春とか、恋人~!だとか、…そんな事とは無縁だった私にとって、アンタは典型的な"友達"気質だったから。諦めようとも思った。

……でも、好きになったモノは仕方がないの!!この気持ち、もう抑えられないんだもん!」



1625怒り「なに。もういいって言ってんじゃん…謝んないでよ!

…なら聞くけどさ。アンタ、私の事どんだけ裏切ってきたのか分かってる?

…信じてたのに。

謝るくらいなら、私の信じてきたアンタを返しなさいよ!!

…無理なんでしょ。」



1626怒り「アンタは何にも分かってない!俺は、アンタに全てをかけてきた。

好きなモノ、大切なモノ、全てだ!…なんなんだよ…ギリギリのところで期待させて…遊ばせるだけ遊ばせておいてコレかよ…。

好きなモノも、大切なモノも、アンタに費(つい)やしてきた時間も体力ももう戻らない事は分かってる。

…だからもう、頼むから死んでくれ。」



1627戦闘"分からない"「ねぇ、…ちょっとヤバイよ…。このままじゃ、僕たち皆殺されちゃうよ…!!

ねぇ、聞いてるの!?っ…なんでだよ…どうしてあんな化け物と戦おうとなんて思えるんだよ!!

分かんないよ…分かんないよぉ!!ぼ、僕は…僕は逃げるよ…。あんな化け物…敵(かな)う訳がないじゃないか!」



1628涙"君がいたから"「僕は君がいたから此処まで来れたんだ!!…君は、僕が弱音を吐いても、泣いても…転んでも!"大丈夫だ!"って、僕を置いて行きやしなかった!

…僕は君に救われたんだよ。

だから!!こんな時くらい…僕に格好つけさせてよ!……こんな、僕でも……少しくらい…君の役にたちたいんだよ!!」



1629涙(余命3日)「"余命3日"その言葉はあまりにも現実味を帯(お)びていなかった。

今日まで一緒に過ごしてきて10年間。来年には結婚式をあげようと、計画していた所だったというのに……。

私の時は、数分の間固まっていた。まるでスマートフォンであの、クルクルと回るビジーマークが出ている時の動画のように…

お医者さんの難しい話なんか、どうでもよかった。今はただただ、3日後に死んでしまう君との最期(さいご)であろう時間を大切にしたかった。

…そして、私の時は動き出した。それは君の笑顔を見たから。

"これから3日間、他の奴に取られない様に、最高の思い出を作らなきゃな!"って……余命3日だという現実を除けば、今までとなんら変わらない…紛れもない君の笑顔がその時、目の前にあったから…。

しかし、……時は待ってくれません。

もう時間だと急かされる様に…余命宣告から3日目の朝、君は目覚める事無く、この世を去っていました。

……私の枕元には婚約指輪と"僕と結婚して下さい。"という小さなメッセージカードが置いてありました。

……そして、私は君の寝顔を見ながら…君に答えます。

………"はい。よろこんで。"」



1630悪魔「ヒェッヒェッヒェッ…(笑)ほう。我が住み処(すみか)に汚れなき天使殿とは、これまた珍しい。

…なんじゃ?綺麗事でも並べに来おったか…?それとも……悪魔であるこのワシと、契約でも結びに??

どちらにせよ、天国に置いての掟(おきて)を犯す事となる。

それほどの覚悟があって、此処へ参ったのであろうな?

まぁ、おぬしが堕天しようが、ワシにはどうでも良い事だ。

……それで?言うてみるのじゃ。何故ここへ参った?

……お主の望みとは…いいや?欲望とは何じゃ。」



1631店(鍵屋)「あ、いらっしゃい!人なんて、久々に来たよ。

それで?どんな鍵が欲しいんだい?無難なシリンダー錠?歴史あるウォード錠なんかも良いけど…やっぱり君の生きる時代の人間には向いていないか。勿論生体認証錠や南京錠なんてのもあるけど…。どんな錠にしようか?」



1632ネタ(お天気=目玉焼き)「私、たまに思うんだよね!空から目玉焼きが降ってきたらどんなに幸せだろうって!

ただのパンも一段と美味しくなるし、勿論そのまま食べても美味しい!!

ああ、明日は目玉焼き降らないかなぁ!」



1633戦闘(怪物へ化けた愛)「結局…守ることは出来なかった。

国を捨てても、家族を捨てても、自身の身体を捨てても…!!結局は、…結局は私の自己満足でしか無かった。

何も変わらなかった。何も得るものは無かった。

失うだけ失って…恨まれるだけ恨まれて、呪われるだけ呪われたが末(すえ)には……自分自身ですら…止(と)める事の出来ない…怪物に…成り果ててしまったんだ……!!ウグ…ああ…あああ!!

返せ…返せぇえ!!こんな…事なら…アイツが殺されたあの時に…私も…死んでおけば良かった…!!」



1634戦闘SP「…おい。俺のクライアントに何勝手に触れてんだ。

その人はなぁ…お前の様な汚ねぇ野郎が気安く触れて良い人じゃねぇんだよ!!

っああ…!!…くっ…痛ぇなぁ!!

…すんません、お姫さん。ちょっとばかり危険でした。

でも、安心してくだせぇ。

この俺が、例え指一本になったとしても、必ず貴女を城へ連れ帰ります。

オラ!!野郎ども!かかってこい!俺が相手だ!!」



1635姫(嫉妬)「…まったく、お前という奴は、ワシを目の前にして、よくもまぁ他の女御など見れるよのう?

まぁいい。ワシは所詮、お前の飼い主故、他の女御と付こうが何をしようが、お前に言わせてみれば、知ったことではあるまい。

…ほれ。はよ奴の元へ行くがいい。ワシの事は放っておけ。

……早う行かんか!!お前の綺麗事など…ワシを哀れむ顔など、見たくも聞きたくもない!!」



1636涙(眠る時)「私とお兄ちゃんは、人気(ひとけ)の無い影で暮らします。

お兄ちゃんは、たまに出掛けて行っては、少しばかりのお金を持って帰ってきます。…いつも傷だらけになって。私が泣いて縋(すが)っても、お兄ちゃんは出掛けていきます。

あの、少しばかりのお金を手に入れるために。

お兄ちゃんは、絶対私の名前を呼びません。きっと何か、嫌な思い出があるんです。いつも、私のことを、"おい"だとか、"ほら"と呼ぶんです。

冷たい訳じゃないんですよ?お兄ちゃんは…すごく優しいんです。

……私は、いつだって幸せです。お兄ちゃんと同じ場所で眠れるこの幸せを…ずっと噛み締めていきたい。」



1637涙(失われた命への悔やみ)「嗚呼…この空はいつまで見ていられるのだろう?

この蝉はいつまで鳴き続けるのだろう?

かき氷はいつまで冷たいのだろう?

花火はいつまで燃えるのだろう?

何もかもが…この季節は、何もかもが儚く散る。

強く激しく燃えるほど、輝いている事の出来る時間は短い。

……命もそう。誰もに好かれ、誰もに愛される命こそ…早く儚く散って逝く。

………どうせ奪うなら、汚いモノから奪って行けば良いのに。」



1638涙(私のために)「何で死のうとするんですか…私の為とは何ですか?私は、貴方が死ぬ事で幸せになれるんですか?貴方の居ない明日は笑えるのですか?

違う…違う!!そんなの貴方の自己満足でしかない!

貴方が居たから、今まで笑う事ができた…!

貴方が側にいた時間が、私は幸せだった!

だから…!私の為に死ぬんじゃなくて…!そうじゃなくて!!私の為に…生きていてよ…!!!」



1639探偵(芸術家とゴーストライター)「スゴイスゴイ。人が成し遂げた事、他人の名声…全て自分のモノにしちゃうなんて…さすがクズのやることは違うや。

…でもさ、誤算だったね。

奪った所で所詮は他人のモノ。

才能なんて持ち合わせて無いくせに、綺麗な御洋服だけ着せられたんじゃあ…そのうちボロが出てくるのは当たり前。アンタのゴースト達だって馬鹿じゃあ無いんだから、後々(のちのち)感じ出すだろうよ。自分の作品の成せる名声は、決してこんなオヤジの名前ばかりの力で巻き起こったモノではないってね。

そうなってしまえば最後…アンタの綺麗な御洋服は、一気にボロ雑巾(ぞうきん)と化すのさ。

たった数十万。たった数十万で、彼らの声をいつまでも消していられると思うな。

今に、我こそはと名乗りを上げるゴーストが居るだろうよ。クククッ見物だねぇ。一世(いっせい)を風靡(ふうび)した芸術家の名が一夜にして泥棒と化す様は!!」



1640悪魔「うっさいなぁ!!私は悪魔だ!!だったら何だってんだよ!!

私にだって、きちんと自分の思いや考え方がある!!

大切なモノも、守るべきモノも、私は私が決めるの!!

だから良いだろ!!悪魔が天使を助けて、何が悪い!!

立場とか、ルールとか…そんなの関係ねぇ!私にとって、お前は大切な存在だから!だから助ける!!それだけだ!!」



1641胎児「"早く産まれてきてね"女の人の声。

"なんか、トクトク…音が聴こえる!"男の人の声。

壁の外から聴こえるのはいつも…そう。僕を"待ってるよ"っていう期待と、

僕の事が"好きだよ"っていう、愛する言葉。

"まだかな。まだかな。"…"もう少し、もう少しで此処から顔を出すからね"」



1642狂気「君の全てを知りたいんだ。君の味なら全部味わいたい。君のにおいを嗅ぎたい…。

ねぇ…?僕は君が欲しいんだよ。君の頭頂から足先まで…いや、舌先までもが僕のモノであって欲しい……!!

………君が僕に魔法をかけたんだよ…。もう、君を他の誰にも渡さない。

僕だけが、君を味わう事を許される。」



1643怒「怒るのは当たり前だろ?

感情的になって欲しくないのも分かるし、お前の性格上、相手にやり返せねぇのも分かるよ。

けどな、黙ってらんねぇんだよ。

悪いな。大切な人間が傷つけられるの黙って見ていられるほど、俺は人で無しじゃ無いもんでね。」



1644母「…苦しくないわよ。辛くなんて無いわよ。

貴女のために何かをするという事に、辛い事なんて何もない。貴女は私の愛する娘。…愛してるわよ。

…なんて、久しぶりにこんな事言うと照れてしまうわね。

ほら、今日も学校いってらっしゃい。

頑張れ。」



1645狂気「切~っちゃお切っちゃお~。お前の首の根切っちゃ~お~♪

ふふふ…ねぇ附子(ブス)。

お前に生きる価値なんか無いんだからさぁ…。

早くその首切って死んじゃえよ。

怖くて切れないんなら、私が代わりに切ってあげようかぁ??アハハハハ!!」




1646病人「笑い声…それは僕にとっては恐怖なのです。

何もかも、人の言動は全て自分への悪口なのでは無いかと思えてしまう。

家族には、いつも僕は変だからと言われる。

僕の心は硝子の様に透けていて、それは人々に見られていると感じる。、被害妄想…なのでしょうか?

もしそうなら、僕はどうしたら良いんですか?僕の居場所は無いんですか。

教えて下さい!どうかお願いします。」



1647涙(死にたい)「君が消えた世界で、僕はどうしたら良いんですか。

ただただ涙を流しながらモノクロな世界をいつか死ぬときが来るまでこの命を燃やし続ければ良いんですか?

それとも、君が旅立つ前言っていた様に、君ではない他人と恋をしたフリをして、偽りの"幸せ"を噛み締めていれば良いのですか?

そんな人生を生きるくらいなら…そんな不幸をただ漂(ただよ)うくらいなら……。君のいる世界に…今すぐに行きたい…。」



1648涙「大丈夫。大丈夫だから、泣かないで。

私にとっては、君が何よりも大切なのです。だから、この身体と引き換えに君を守れるなら、私は君を守りたい。

……嬉しかったんです。君が私のことを受け入れてくれて…私は、君が愛した人の身体を、奪ったのに…。泥棒なのに…!

…えへへ…。なんだか、急に別れが辛くなってきました。

……大丈夫です。君の側には…君が愛したこの身体の本当の持ち主が、きっと居てくれますから。

君と彼女を引き離してしまって…本当にごめんなさい。

強く…強く…生きてください。これからも。」



1649涙「大丈夫。怖くない。

だって、人はどうせ死ぬんだから。だから少しくらい早く命を落とした所で、多分何も変わらない。

辛いと思う人生なら、此処までで良いじゃないか。

もう生きたくないと毎日泣くのなら死ねば良いじゃないか。

……もう、この命に未練はない。」



1650鬼「待て!人間共よ。我が此処に手にするは、人類の希望を運ぶ赤子(あかご)成り!

鬼と人との戦火の続く今、この手でこの赤子を捻(ひね)り潰してみせよう!!アハハハハ!!

ッグフ…ぐぁあ!!…クソッ!!クソッ!!これが、我ら鬼の末路か!!

………泣くな。泣くな我が子よ。お前は人だ。鬼の里にいるよりも、人間達と暮らした方が、きっと…きっと幸せになれよう。

辛い事もあるやもしれん。

だが、忘れるでないぞ。

お前には母(父)がいることを。お前を愛するモノがいる事を。

あぁ…。愛している。例えお前を側に置いておけないとしても…

いつまでも…愛している。いつまでもな。我が…息子よ。」



1651鬼「そこの子よ…何故そこで踞(うずくま)っている?

ん?フム…主、鬼の血を引いておるのだな。

……主、顔を上げてごらん。

人の里で暮らす事に拘らぬと言うのなら、ワシと共にくると良い。

鬼の里で、お前を嫌う者はいないし、角を隠す必要は無い。

角は鬼の誇り。だから、堂々とその角を晒していられる。

…まぁ、無理にとは言わん。気が向いたらいつでもおいで。」



1652戦闘「なぁ~に言ってんの?

テメェの大切なモノすら守れねぇ。誰のせいだ?テメェのせいじゃねぇのか。テメェが弱いからだろ?

俺には、テメェの大切なモノなんざ関係ねぇ。

俺はただ俺の邪魔者を排除しただけ。

俺には不要な存在だからな。

……守りたいなら、勝手に守ってろ。テメェの正義はテメェが貫け。」



1653ネタ(夏嫌い)「あー…あちぃ。ったく…何で夏なんか存在するんだよぉ?

夏の存在価値が分からん…かといって冬の価値も分からん…。もう春と秋だけでいいよ。それだけでいいよ!!」



1654ネタ(ナポリタン)「…ナポリタンが食べたい。とてつもなく食べたい。この上無く食べたい。死ぬほど食べたい。気の赴(おもむ)くがままに食べたい。寧(むし)ろナポリタンを栄養源として頂かなければ生きてすらいられない!!

このナポリタンというタマネギとピーマン…そしてトマトケチャップのハーモニーの造り出す素晴らしいモノは……今もはや!!神とも呼べる代物だ!!

さぁ、いざ食(しょく)そう!この麺類の王を前にして手を合わせ、高らかに口にしよう!"いただきます!!"」



1655病人「忘れたい訳じゃないのよぉ…。

忘れたい訳じゃないんだけど…。何でも忘れちゃうの…。

まわりでお世話をしてくれる人がね、毎日毎日泣くんですよ。

あぁ、本当にね、見ていると悲しいんですけどね……ところで、貴方はどなたでしたかね?」



1656涙「何もない日常が本当に大切なものだって気づいたときには、もう日常は日常では無くなってる。

でも、気づかなければ今日も…ただただ無駄な日常を貪って僕らは生きていくんだ。

それが価値のある事だと言える君が、僕は羨ましいよ。」



1657能力者「おや…こんな所に客人とは…何年ぶりの事だろう。いらっしゃい。せっかく来たんだ。どうぞゆっくりしていくと良い。

…能力?嗚呼…

私の能力など…とうの昔に消えたよ。どうしても、守りたい人がいてね。

まぁ、あれで良かったと私は思ってる。

持っているだけでも周りから一目(いちもく)どころか二目(ふたもく)も三目(さんもく)も置かれる能力だ。…恐れられるのには、もう懲り懲り(こりごり)でね。今は普通の人間らしい生活をおくっているよ。

…さぁ、ちょうどカボチャのパイが焼き上がる頃だ。よかったら食べていきなさい。

そして、悪い事は言わないから、食べおわったら帰るんだ。

くれぐれも此処に私がいる事を、他人(ひと)へは言わないでくれ。」



1658能力者「化物でも生きていられる世界なら、どんなに幸せだっただろうな。

現実では誰もが飛び抜けた能力者を恐れ、そして排除しようとする。……個人差がある。皆違って皆良いと、誰もがそう言うが、いざ自分とは似つかない生物に出会えば、綺麗言を言っていた人間達は皆、恐れを成すのさ。

…だったら正直に、最初から…僕たちを受け入れる素振りを見せないで欲しい。期待なんかさせないで欲しい。……だって…捨てられる事より、裏切られる事の方が…辛いんだから!」




1659語り手(光)「光……それには目を引く力がある。誰もがそれを目にしては、我がモノにしようと近づいた。

……"無駄な戦"それはその様な状況に相応しいモノなのだろう。

…まるで、電灯に群がる蛾(が)の様に…群がり、争った末にあるモノは、希望ではなく絶望…そして死なのだ。

…だが、本能がままに…また光の虜に成り果てた者共が、この争いを始めるのだ。

…その末にあるものが、何であるかも知らずに。」



1660語り手(魚の泳ぐ空)「…何…。あれ…。

"それ"は、空を泳ぐ魚の群れ。……いや、単なる"魚"と呼ぶに相応しく無い…通常のそれには考えられない大きさのそれは、姿・形はそれそのものだが…やはり私の知る"常識"とは似ても似つかなかった。

もはや空を泳いでる時点でも何か胸騒ぎがするが……しかし、私は今は走り出す事しか出来なかった。

異世界に来てしまったとしか考えようの無い現状に、ただただ焦っていたのだ。

もしも、現実世界であるのなら、家には母さんがいるし、学校には友達がいるはずだった。……しかし、私が目にしたのは、魚に足が生えただけの怪物が私に話しかけてくる光景だった。」



1661鬼「この世は腐っていると思わないか?

……ただ鬼だという事だけで世界は我等を悪とし、そして捌く。

時としては兵士を送り込み、我等の集落を攻撃する。

鬼を狩り、角を奪い…そして金で取引する。

…人は鬼を悪とするが、我等からしてみれば、罪なき鬼を攻撃する人の方が悪なのだ。

…かくして我が愛する息子も、その攻撃の餌食(えじき)となった。

人よ。この声が聞こえているのなら聞いてくれ。我等とて生物である。心も涙もある。

罪も無い鬼を傷つけ、捌く事…それこそが誠の悪であると、どうか気づいて欲しい。

……そして、これ以上悲しむ人も鬼も作らぬよう…互いに傷つけるのは辞めにしたい。」



1662森の住人「おーい…おーーい。

黒い妖精さん。…大丈夫。私は貴方を傷つけない。

絶対。絶対傷つけない。だから、こっちにおいで。

怖がらないで??

よしよし、良い子だね。怖かったでしょ?

だけど、これからは、貴方も他の妖精達と一緒。私の家族だから。家族は絶対守る!だから安心して?」



1663能力者(変獣:恋)「……身の程をわきまえないからだ…!何度も何度も…私から離れろと言ったではないか…!

お前が死んでしまってからでは…もう遅いじゃないか…。

クソ…クソ!!よくも、よくも殺ったな!!私が攻撃される事など、どうだって良かった!!

ただただ、コイツだけは守りたかったんだ…生きていて欲しかったんだ…!!

それを…ッグ……よくもっ!!ああああ!!

ああ、ああ、ああ!!

……ハァ…ハァ…。お前の事を…愛している。哀れなモノだな…今、やっとお前の愛しさに気づくなんて。」



1664能力者(もう一度人生を生きた人。:善行人間)「…ええ。私は一度死にました。しかし、黄泉の国行きのバス停で、私を迎えたのは閻魔(えんま)でも死神でも天使でもなく、一人の堕天使でした。

堕天使は私に言いました。"もう一度生き、そして善行を働くのだ。"と。

……気がつけば部屋のベッドの上。そして、二度目の人生が始まりました。……いえ。善行に縛られた、生き地獄……。

人として、こんなに息苦しい世界は無いですね。」



1665信者(破壊神カーリーを信じる者)「あぁ…僕は遂(つい)にやり遂(と)げたんだ…。

誰もが信じる事の無かった伝説…。

血と殺戮(さつりく)を好む絶対の存在…!!

嗚呼…カーリー様ぁ…貴女様を信じて遣えてきた僕に…黒と闇の支配する世界を見せて下さい…!

闇こそが正義。闇こそが絶対!!

その事実さえあれば…それさえあれば…僕は満足です。

この世界を…全て、貴女のモノに。」



1666父、母(戦場の厳しさが故)「…黙れ。黙れ!!所詮ガキである貴様に何が分かるという!

罪無き民を傷付けた極悪人だと罵(ののし)られようが、私には使命があるのだ!!その使命を守る為ならば例え何億の民であろうと殺してみせよう。

たとえ呪われようが構わん。

……っはははは!!殺さずとも進める方法があるはずだと?

甘い…嗚呼、我が息子よ、それでは駄目だ。甘すぎる!!

ここは戦場だ。遊び場では無いのだぞ!!

まぁ貴様の様なガキに理解など求めても仕方があるまい。

とにかく、私の邪魔をするな。

道を阻(はば)めば貴様の首も落とす。良いな。」



1667神話(メデューサ)「…お前に何が解る。

ただの人であるお前に、私達メデューサの辛さ、悲しみが理解できる筈(はず)がない。

髪はうねり…それを形成する無数の毒蛇は…他の種の生物へ唸(うな)りをあげ、威嚇(いかく)する。

瞳は怪しく光り輝き、見た者を石化させる。

知能を象徴(しょうちょう)する賢(かしこ)き人間は、当然の事ながら私達を恐れ、そして退治してしまおうと数万人の兵士を送りつけた。

…それが、新たなる犠牲者を産むだけの哀(あわ)れな過(あやま)ちだとも知らずに。

私達は抗った。銃弾を発砲(はっぽう)してくる兵士に、その眼光を光らせた。

そして、次の朝に報じられたのは"蛇の怪物、人間を食らう"という有りもしないデマだった。

………私は、もう既に失望している。

人と関わる事に疲れたのだ。

いつだってそうだった。人は、人々の幸せが永久に続けばそれでいい。自己中心的な生物なのだ。

……もう、うんざりだ。二度と此処へ足を踏み入れるな。踏み入れば最期、私がお前を食らってやる。」



1668涙「愛してるって言えば良いのですか?側に居れば良いのですか!

愛する人を守るためなら、私は何でもします。

どんな嘘も偽りもしてみせます。

その為なら、貴方の様に憎い相手だって愛してみせるわ。

子を孕(はら)めと言うのなら、何人だって孕みましょう。

でも!これだけは忘れないで。私はどんなに笑っていても、いつも心の底では貴方を憎んでいるわ。

……愛してる。貴方を愛してる。……さぁ、抱きなさいよ」



1669涙「何故…何故彼女を連れて行くのです!! 

その人は僕の愛する人です!

王家の人間だからと…、人を連れ去っても良いのか!!

その人を愛するのなら、正々堂々と戦え!

力や金にモノを言わせるな!!

くそ、くそ!!王よ!貴方は無慈悲な方だ!!」



1670王様「私は、お前に想いを寄せている。

此処へ連れて来させたのは他でも無い。

我が妃になれ。

そして、私の子を孕むのだ。

…嫌だ?嫌だと申すのか!!

…あぁそうか。…もういい!

ならば、貴様の想い人の首を取るまでだ。

さすれば貴様も快く我を想う事が出来よう!!

…何?愛せど憎むと言うのか。

…フン。お前らしい。

…我を愛すると言うのならそれでいい。 

さぁ、今夜はもう遅い。部屋へ帰れ。」



1671悪役「欲しい欲しいと誰もが欲(ほっ)し、恐い恐いと誰もが恐れた力は今…此処にある。

そう、私の手の中だ。さぁ、見よこの力を!!指を一度鳴らせば、それだけで世界の半分は死滅する。

お前達!!破壊の王は今此処に復活した!!

讃(たた)えるのだ。そして我が背中に続け!!

この力は、私の様な支配者が使ってこそ価値がある…。

この力の前では、正義も無力であり、そして悪こそが絶対なのだ。…嗚呼、素晴らしい。神よ!そして我が父よ…。

見るがいい。貴方には成し得なかった傷を、今私が歴史に刻んだのだ。」



1672アンドロイド(独占=よく分からない)「…人間は、よく分からない生物ですね。

何かを自分のモノにしたい…だとか、この人は渡したくない…だとか。

そういうの、私にはよく分からないです。

……マスター?…ハァ…無論、マスターが私のことを、自分のモノだと言う理屈は分かりますが、やはり独占したいという意味で取ってしまうのであれば、理解できませんね。

……まぁ、こういうの…嫌いではありませんが。」



1673冷血「あーあ…また負けちゃったんだ。

…どうせ、負けることが分かってるゲームなら、最初からしなきゃいいのに。

だから、お前は弱いんだよ。」



1674能力者(Barriers(二重結界:呪われし本を封じ込める者))「…大丈夫。本の力は封印しました。

もう、この本の力が猛威(もうい)を振るう事は無いでしょう。

私が死ぬまでは…ですが。

……っ。大丈夫です。問題ありません。

…っぁああ!!っく………さすが、古代の頃より伝わる呪いの本…といった所ですかね…。

……物凄い…力です…。

封じ込めた後ですら、こんなに暴れるなんて!!

二重結界!!Barriers(バリアス)!!

古代に存在した神々の創りし本よ!その力を!此処に封じたまえ!!」



1675能力者「嗚呼…どうか俺を怒らせないでくれ…!!怒らせれば貴様らの命など保証出来はしないのだぞ!!

嗚呼…嗚呼!!汚い野郎共だ…。その娘(こ)は俺の娘(こ)だ…!!今すぐにその娘から離れろ!!

ああああああ!!

仮面を外せ無い訳じゃ無い…ただ人を殺す事が怖くて…恐ろしくて…外すのが怖かっただけだ!!

だが、俺にとて感情がある。

己の大切なモノを守る為なら…その様な仮面、割ってこの身を化かすまでよ!!

っあああああああ!!

シネェエエエエエエ!!」



1676恋愛(ジャージ娘の初デート)「な、なんだよぉ…!は、初めてのデート…だから…頑張って…オシャレしてみただけだ…!悪いか…よ…。

お、おかしかったら、やっぱりジャージで!!……うぅ…。だって…恥ずかしいんだ…。

か、可愛い…って、お前に言って貰いたくて……。それだけだもんっ…。」



1677恋愛「好きだっ…!好きだ…好きだ…好きだぁ!!

う、…こんなに…好きなんだよ?

なんで、なんで行くのさ。

意味分かんないよ…理解なんか出来ないよッ!!……この…アホ○○(相手の名前)…。こんなにお前を想ってる人間を…そんなに簡単に置いていくんじゃねぇよ…。」



1678涙「"幸せってなんだと思いますか。"

そう問う声は周囲のシンと静まりかえった空間に消えていく。

私は、もう幸せを感じる事が出来ない日は来ないのだろうと、そう感じていた。

一言に言うなら、無。

無の中には、私の幸せも勿論無い。

……負けたのなら負けたでいい。

……死んだのなら死んだでいい。

……消滅したのなら消滅したでいい。

……それでも、もう一度だけ。

例えば此処に君が居たら、それは"幸せ"だと思うんです。」



1679涙「…悪いけど、

アンタを連れ去るなら、私の手で連れ去るって決めてるから。

アンタを止めるなら、私の手で止めるって決めてるから。

…アンタを殺すなら…そうでないとアンタを止める事が出来ないなら…その時は!!私の手で!この手で!アンタを殺すって決めてるから!!

ねぇ、止めてよ。…もう止めてよ!!

アンタを殺すなんて、そんな辛いこと…出来れば私に…させないでくれるかなぁ…?」



1680涙「君の声が聞けたなら、どんなに幸せだっただろう。

君の顔が聞けたなら、どんなに嬉しかっただろう。

…なんて、いつも考えちゃうんだけどね。

でも、目も耳も失った私には…もう君の気配を感じる事しか…出来ないんだ。

……ねぇ、そこにいるの?…教えてよ…。」



1681夏(ミンミン蝉)「おーい…。ツクツクボウシやーい。

そろそろ夏も終わりかい?

あーあ。こんなことならもっと早く外に出てくるんだった。

そうさ?うちのトコの兄貴達は、みーんなもうあの世に逝ったさ。

寂しいねぇ。毎年アンタの鳴く頃は。」



1682使い魔「なぁ、ご主人。僕は、君が笑っていてくれさえすれば、それでいいんだ。

だからさ、どうか笑っていて欲しい。

…僕が、必ずご主人を守るから。」



1683旅人「…僕は、今まで色んな仲間と戦ってきた…。でも、皆、皆僕のせいで死んでいったんだ。

…もういい。もう十分だ。

僕が旅を続けることで、誰かが不幸になるのなら、僕は此所で、今足を止める。」



1684涙(恐がらないで)「ねぇ…ねぇ。

僕は、そんなに怖いかなぁ…そんなに…恐ろしいのかなぁ…。

そんなに…そんなに醜いかなぁ…。

皆、皆…僕から逃げていくんだ。

……ねぇ、恐いんだって、分かってるんだけど…分かってるけど…!

……僕の事…ちゃんと、見て欲しいんだよ。」 



1685涙「ごめんなさい…ごめんなさい。

そばに居て欲しかったのは、貴方だけのはずだった。

貴方が居てくれればそれで良かったはずなのに…。

いつの間にか…私は欲しがりになっていました。

これじゃあ…貴方が私に嫌気をさしたとしても、仕方ないですよね……。」



1686涙「俺が消える事で…そんな事で君の事を守れるなら、俺はそれで良い。

ねぇ?最後に、一回だけで良いから…俺の事、呼んで?

クスッありがとう。最初から最後まで、俺、やっぱりお前が好きだったわ!」



1687アンドロイド(君の言葉)「君に伝えたかった想いも、言葉も、何もかも…!何も伝えれなかった…。

……君は、いつも私に言葉をくれたのに、いつも私に、命を吹き込んでくれたのに…。

私は何も出来なかった…。

お願いだから…もう一度だけでいいから…!起きてくださいよ…!

貴方がいないと…私は……言葉を発する事すら…生きていく事すら…出来ないんです…!

貴方の言葉を…これからも…聞かせて下さい…。貴方の言葉を…これからも教えて下さい…。

ねぇ……。

そうじゃなきゃ…私は…また、ただの鉄屑(てつくず)じゃないですか…。」



1688夏(夏祭り)「ほら、何やってんのー!早くおいでっ!

ん?足が速い??当然よ!だって、今から花火始まるまでに、屋台たっくさん回らないといけないんだから!

あっ!あっち、たい焼きだって!いこいこ!

ほら!モタモタしてると、置いてくよぉー!」



1689妹(必殺パソコン起こし)「ほら、バカ兄貴。もうとっくに朝だぞ。起きろ。

ったく…おーーい。難聴ですかぁ?ニートなんですかぁ?

………仕方ない。兄貴のパソコンは貰って行こう。…おはよ。」



1690ぬいぐるみ「僕は、ただの縫いぐるみと一緒。

子供の手の内で転がされ、遊ばれるだけのただの道具。

…そうさ。だからいつか、ボロボロになって壊れていくのさ。

…でもさぁ、僕一人壊れていくのは寂しいから……君も一緒に壊れるっていうのはどうかなぁ?

一緒なら、何も怖くないしね。

…ねぇ?逃がさないよ。君は僕の仲間だから。」



1691魔女(化け猫との別れ)「…まったく、お前はいつまで生きている気だい?

ただの愛らしい黒猫を拾ったつもりが、まさか化け猫だったとは、私も不覚だったよ……。

ん?いいや、後悔はしていないよ。

お前が居てくれて、私は幸せだった。

……だから嫌なんだよ…お前1人残して逝っちまうなんてさ……。

不老不死の魔法があれば良いのにと…こんなに思った事はない。」



1692息子(死んでしまってごめん)「だぁ…やっべ…。

隊長ー!俺、もう駄目かも知れねぇ。

もし、俺が死んだら、母さんに、ごめんなって、俺、負けちったわ!って…伝えてくれぇ!!」



1693戦士(兄弟無双)「なめてんじゃねぇよ。

俺達兄弟…全員最強無敵。

誰もお前等になんか殺られやしねぇ。

全員生きて、この戦場から笑って帰ってやるよ!!」



1694戦士「なぁにさぁ。女がバディだったらそんなに不満?

女だからって舐めないでよ。

アタシ、そこら辺の男には負けないよ。

ねぇ。そんなに不満ならさ、アタシと戦ってみなよ。アタシが勝ったら、二度とアタシを馬鹿にしないこと。アンタが勝ったら、アタシ戦士辞めるよ」



1695妖精「大丈夫。慌てない慌てない。だって…せっかく妖精として生きているんだから。

今の一生を大切にしなくちゃ。

人間さん。私、この森で生きると決めたんです。

…旅もとても楽しそうですが、ここを離れる訳にはいかないんです。

だから、一生を終えて、次また生を受けた時…その時は是非また旅へ誘って下さい。」



1696妖精(氷の妖精)「…今更、人間の愚かさに気がついたの?

私は、等の昔より気がついていた。人の地球へ及ぼす影響の恐ろしさが、後(のち)には氷河を崩し、大地を焦(こ)がす事態へ導く事になると。

何故導かなかったかと?

導けば聞いたのか?私が導いた所で、人は変わりはしなかったと思うが。

……滅べば良い。滅ばなければ気がつけない生物など、一度滅べば良いのだ。

それが、人の愚かさに呆れた私たち妖精の答えだ。

……冷たいと思うのであればそう思っていれば良い。私はそれでもいつも、人を観(み)ていた。」



1697狂気(コンプレックス:顔)「ああ、僕の母親?あの人なら殺したよぉ。

だって、仕方ないだろう?僕の逆鱗(げきりん)に触れてしまったのだから。

どんな?フム…そうだねぇ。僕には昔からコンプレックス…というモノがあってねぇ。

…………ああ…。そう。顔ねぇ。

……そうそう。今でも忘れられ無い事があってね。

僕は…顔という単語が…一番…嫌いなんだよねぇ。」



1698天使悪魔「天使は良くて…悪魔は悪い…か。

ふーん。じゃあさ、そうやっていつも善悪を自分勝手な価値観で決めつけてる人間は?善なの?悪なの?」



1699涙「要らない…もう要らないの。

裏切り者の遺体なんか、此処にあるべきモノじゃない。

早く、誰か此処からコレを持ち出してよ…。

もう…見ていたくも無い…。

コレは…嗤(わら)ったのよ。この国の壊れていく様(さま)を見て嗤ったのよ!!

英雄の顔をして…影では敵の手の内に落ちていた……。

最低な悪魔よ…。」

シチュエーション例:戦争に行った恋人が遺体となって還ってきた。だが、その恋人の乗っていた機体が、自国の民家を襲撃したとして国では民衆を騒がせていた。



1700姉「よしよしっ。よく頑張ったね。

大丈夫。誰がアンタを貶(けな)したって、私はアンタが頑張った所、ちゃんと見てたから。

だから、胸張って…上を向いて!また明日、笑って学校行きな。」