2401~2500


100個


-----✂︎----2020----✂︎-----


2401「どけどけぇい!!

トドメは俺がさす。

遂に、この時が来た。父上や母上を騙し…国

を乗っ取ったその罪を、今償え!!

そして謝罪しろ。この国の民を散々利用してきた事を謝罪するんだ!!!

………赦さない。父上や母上にお前がそうしたように、お前も此処で死ね!!!」



2402「あーあ。アンタもこの程度か。

僕はさ、アンタに全部奪われて…絶望したんだよ。

もはや悔しさなんて感じなかった。もう自分には何も無いんだって悟ってた。

あるのはどうしようも無いこの命だけ。

こんな命なら いっそのこと奪って欲しいとすら思った。

なぁ?謝罪とか 罪滅ぼしとか…そんな 価値も無いモンは要らないんだよ。

"死"なんて贅沢品はアンタには見合わない。

アンタも…堕ちる所まで堕ちたら良い。

愛するモノも、大切なモノも、何もなく命だけを燃やしていく。

そんな生き地獄 アンタも味わえ。」



2403「…ふざけないでよ。

私は、アンタに復讐するためだけに 今まで己を鍛えてきたのよ!!

何人、何十人…何百人も殺してきた!なのに…それなのに!

…何も覚えていないって…何よ。

解らないって何よ!!!

ハァ…ハァ…返して…せめて返してよ。

私の家族…村の皆…。

忘れるんだったら…全部返してから忘れてよ!!

こんなの…あんまりじゃない。」



2404「俺は絶対にアンタを許さない。

火は灯れば燃え盛り…やがて全てを焼き尽くす。

アンタの様な悪人の燃やす火なんて、とっとと消しとかねぇとな?

この世にアンタは要らない。

アンタが奪ってきたモノ全てに比べれば…死なんて罰では足りないかもしれねぇが…。

俺はアンタが気に食わねぇ。

感謝しろ。死なせてやるんだから。」



2405「目?貴方を殺すのに、そんなものは必要無いんです。

貴方は罪深い人だ。

この手で葬らなければ私の気が晴れない。

私には貴方が見えています。

目等無かろうが、手に取る様にね。

ほら、ほら、ほら!!その顔!!あは、あはははは!!何で分かるんだ!?って…そんな顔。

んはははは。楽しいです。貴方で遊ぶのは。

でも…いつまでも貴方を生かしておくと…また逃げてしまいそうで面倒くさいので…。

さっさと…終わらせますね??」



2406「オヤァ??ノックもせずに入ってくるとは…全く無礼な鼠(ねずみ)共だ…。

23年前…そう。お前達はまだガキだった。

お前達は、この日を待ち焦がれていた筈だ。

非力だったお前達が?ああやっと!やっと仲間を救出出来るだけの力を得た!!

そうやって喜び勇(いさ)んで立ち向かって来たのだろう??

ククク…だが誤算だった様だね。

フフフ…そう急(せ)かすな。

人間の脳ってモンはデリケートなモノでねぇ、改造に少しばかり時間を割(さ)いてしまったが…

調度今朝…改造を終えた所だ。

見るが良い!!私の改造生物の最高傑作を!!

オヤァ?かつての仲間だからといって油断をしない方が身の為だ。

彼はもう彼であって彼ではない。

最高の人形怪物なのだからなぁ!!

ああ、勿論好きにして貰って結構。好きに出来れば。の話だがねぇ?フハハハハハ!!」



2407「あれ?僕は悪人ですよ。

ははぁw何を勘違いしていたんだか。

僕は君を救う気も無ければ…無事に此処から出させる気も無いんですよ。

それを勝手に勘違いするだなんて、本当に貴方は間抜けなヒトだ。

さぁ、何をしているのです?

まだ絶望するには早すぎる。

もっと足掻いてください。もっと抵抗してください。

そうでなければ、面白く無いでしょう??」



2408「はて?先の戦で、貴様等の一族は滅びたと聞いたが…?何故まだ生き残りがいるのか。

我は心底疑問じゃ。

まぁ良い。虫けらというのは、しぶとい生き物じゃからな。

だが聞け。所詮虫けらが何度我らに歯向かおうが、抵抗しようが

そんなものは己等一族の死期を早めるのみに過ぎん。

聞こえんか?土の下に隠れて静かにしている方が、身のためじゃと言っておるのだ。

ンフフフフ。人の忠告を聞けぬようだな。残念じゃが、我もそこまでお人好しでは無い。

そんなに死にたくば、此処で殺してやるわ。」



2409貴女を必ず「僕はッ!!貴女の側に眠れるだけで、笑顔を見ていられるだけで、毎日君とごはん食べいられるだけで、それだけでとても幸せなのです!

それが、貴女をこうして必死で守る理由では駄目ですか!?

僕は…!貴女を絶対に離さない!もう絶対に、側を離れたりしない!

例え此処で永眠する事になろうとも、貴女の側で眠る事が出来るのならそれで本望だ!」



2410「多分、運命なんてものは無いんだ。"運命"ていうのは、そうなる可能性の問題だと思う。

だから、僕はそんな曖昧なものは信じない。

運命が敗北と言った所で、僕は僕らしく、地面這ってでも勝ちをもぎ取る。

できなければそれまでだったって事さ。

たださ…ただ君だけは守りたい。君を生かせるから、生かせたなら、それはどう足掻いても勝利なんだから。」



2411「僕はずっと会いたかった…10年前、アンタに置いていかれてから…母さんはいつも"貴方のお父さんは私たちを捨てたのよ"って言ってた。いつもそう聞かされて生きてきた。

けど、僕はずっと疑問に思っていたんだ。

母さんの束縛から…逃げたかっただけなのかもしれないけど…

でも、どうしても!!写真に映る父さんの笑顔に、曇りなんてものは感じなかった!!

ねぇ、どうして?どうして僕たちを置いていったの?

どうして………こんな所で死んでんの…??

誰に見送ってもらう訳でも無く…葬(ほうむ)ってもらう訳でも無く…

なんで、こんな風に独りで死んでんだよ!!

会いたかった…会いたかったよ…父さん。勝手に死ぬんじゃねぇよ…。生きて…一度だけで良いから、その笑顔を僕に見せてくれよ…。」



2412「何度も…何度も何度も!!言ってるじゃないですか!

貴方は独りで、頑張りすぎなんです。たまにはちゃんと、人を頼ってください…。

辛い事には、背を向けたって良いんです。嫌な事には嫌って言ったって良いんです。

貴方だけが、いつだって犠牲でいる必要はないんです。

たまには誰かを糧(かて)にしたって良いんです。

貴方は…もっと弱くたって良い…。」



2413彼の元へ「嫌ッ!何故…何故止めるの!!

死者だから?生者の世界へは行っては行けない? 

そんなの…可笑しい。

私は幽霊だけど、それでも 愛する人へ会いに行きたくなる時はある。

"死が二人を別(わか)つ時まで"確かにそう誓ったけれど…そんなの余りにも寂し過ぎるでしょう?

私…彼が今どう生きていようが 隣には私ではない誰かが寄り添っていようが…そんな事はどうだって良いの。

ただ彼が、ちゃんと笑えていて ちゃんと幸せだって…そう思えていたら それで良い。

彼の生活を壊そうとか、彼を呪おうとか、殺してやろうとか…そんな事は考えていない!

ねぇ?門番さん。これ以上 何故私を止める必要があるの??

たった一目…彼の姿を見る事も…それだけの事も…死者は許されてはいけないの…?

嫌…嫌…嫌…。此処を通して…会いたい…彼にただ…会いたいの…。」



2414伝えたかった「伝えたかった…??

伝えたかったって何だよ……。

1人で抱えて、背負って。勝手に辛いとか思いやがって。

良いか?辛いならまず頼れよ。

何のために、俺等つるんでんだよ?

迷惑とか、そんなの気にしなくて良い。寧ろ…寧ろこうやって…。

何も言わずに死んだ親友の前で…こうやって涙流してるって方が…。よっぽど迷惑だっての…!」



2415忘れたかった「本当は、忘れたかっただけなのかもな。

アイツが居なくなった事とか、全部忘れてさ。

目の前に転がってる楽しさを拾って…笑って。

そうやって時間が過ぎて、全部忘れたかっただけなのかもしれない。

時間は、何も解決してくれなかった。楽しさを拾えば拾うほどに…辛さも浮いてきて結局底に沈む事なんかなくて。

あれから5年間。何してたんだろうな。俺。

誓ったのにな。俺、幸せになるって…。」



2416信じたかった「信じたかった…。信じたかったよ…!!

でも…出来なかったの。

信じよう信じようって思う度に…なんで?って。どうして?って。感情がいっぱい溢れ出てきて…。

こんな風に人を疑ってちゃ駄目だって分かってるのに。

でも出来ない。

……貴方に私の気持ちが分かる…?

信じたくても信じれない。このもどかしくて…悲しくて…悔しい気持ちが…貴方に分かる!?」



2417「大丈夫。どんなに傷ついたって私、笑うから。

だってどんなに傷ついてたって…隣に君がいてくれたら幸せだって思えるからさ。

だから、ほら。

君は笑っていて。

心から笑っていて。

それだけが私の心を癒してくれるオアシスだから。」



2418嫉妬"鈍感な○○なんか大嫌い"「なんで…。何であの子ばっかりッ…。

私だって、私だって○○の事…。好きなのにッ……。

(泣)うっさい、うっさい!!

○○が鈍感なだけで、私はずっとずっと前から○○の事が好きだったんだから!!

なのに○○はあの子の事ばっかり!!!

……もう、私の事なんか放っておいてよ!!○○なんかッ大嫌い!!」



2419幼馴染みに初恋「ねぇ、恋って何かな?

私さ、ほら…元の性格がこんなだから…今までそういうの、気にした事すら無くてさ…。

○○もそうでしょ??

今まで…その…彼女とかも、作った事無いじゃん。

……でも、ずっと前から自分の気持ちに、違和感っていうのがあってさ。

○○が女友達と喋ってるってだけで…"ただの友達だから、大丈夫だ"って…無意識にそう思っちゃってて…大丈夫って…何が大丈夫なんだろうって…。

モヤモヤ モヤモヤして止まんないんだよ。

…何なの?何なんだよ、これ!!

恋ってなに!好きってなに!!

もう……分かんないんだよ。」



2420「あら、貴方には関係無いじゃない?

だって、私の事なんかもうどうでも良いって そう言ったでしょう?

私ね、貴方の事が好きなんだぁ。

今でも変わらない。貴方が好きで好きで仕方がないの。

でも…貴方は私を気に入らないみたいだから。

だから私は私が嫌い。」



2421「一度で良い…たった一度だけで良いから…私を見て欲しい…。

それでも駄目なら、ちゃんと諦めるから…もう、見てとか言わないから…。

もう、他の人を想って泣く○○を、私は見たく無いの…。」



2422片思い「いつだって、好きな人が笑っているから、笑っていられる。

確かに好きで好きで仕方ないけど、でもそれを無理に押し付けたくはない。

貴女に、私の気持ちが理解できる?

私はね、好きな人の好きな人は 私でなくても良いって そう思っているの。

私の大好きなあの人が、いつだってちゃんと笑っていられるならそれで良いの。

だって、なんだかんだ アイツの事 大好きなんだもん。」



2423「もういい加減にして!!

私…本気で好きだったんだよ…?

ずっと〇〇だけを見てた…毎日毎日返信を待ってた。

…応えてくれなかったのは、〇〇だよ?

私を見てくれなかったのは、〇〇だよ。

今更私に"好き"とか"愛してる"とか…そんな言葉。

そんな言葉…ズルいよ…。

散々私を弄(もてあそ)んで…散々苦しめてきたくせに…。

甘い言葉で惑わせないで…。」



2424 玩具の復讐「あーらあら…。どうしてこんな所に人間様がぁ?

迷い混んでしまったのですか?

でも…早く出ていかれた方が良いですよ?

此処にいる子達は、皆人間様に捨てられた子達ばかり。

皆、人間様を恨んでいるんです。

ホラ。早く出ていかれないと…ンフフフフ…。

人間様?今度は貴方が捨てらてしまいますよ??」



2425薔薇園の案内人「薔薇達は静かで穏やかな植物ですが…。

傷つけてくる相手に対しては牙を剥きます。

薔薇達の成長を…妨げてはなりません。薔薇達は自由にのびのびと繁栄するからこそ栄えるのです。

…………ところで…そんな薔薇達にも栄養が必要だということは、知っていました??

此処に訪れた方は皆、この深紅の薔薇に見とれて行かれます。

そして…薔薇達は食らう。

感動の対価として、訪れた方の血肉をいただくのです。

おかしいですか?狂っていると お思いですか?

フフ…あら。幸せだとは思いませんか?見とれてしまう様な可憐な薔薇に…包まれて冥土へ行けるのですから。」



2426絵描き「ねぇ…私によぉーく魅せて?

私に描かせて…?

貴方の美しさを、いつまでも此処に記録しておきたいの。

大丈夫。痛くはしない。

ただ少しだけ…貴方の証が欲しいだけ。

だって…ただの絵なら、そんなのはどんなモノだって偽物だから。

偽物には存在価値なんて無いから。

だから本物の貴方を…ずっとずっと。永遠に。此処に閉じ込めてしまいたい。

それが出来るのは、私だけ。

私が貴方を遺(のこ)してあげる。」



2427彼岸花"また会う日を楽しみに"「…?面倒くさいなぁ。

兵士コードを出せェ??

この俺にそんな面倒くせぇ事を言ってくるとは…此処は随分 良い国らしい。

ただ御生憎(おあいにく)…そんなモノは持ち合わせていなくてなァ。

強いて言うなら名は彼岸花(ひがんばな)とでも名乗っておく事にしよう。

これは俺に戦う術(すべ)を説(と)いてくれた人がつけてくれた名でな…。

まぁそんな事はどうでも良いか。どーせタダじゃあ此処、通して貰えねぇんだろ?

だったら俺は、俺の今 持ち合わせている方法で 此処を通るしかねぇからよ。

だから、死んでくれ。

此処を俺が通りたいんだ。

…あまり俺に無駄な時間さかせねぇでくれや。

(門番を斬り落とす)

……あー。ちなみに…彼岸花の花言葉って知ってるか??"また会う日を楽しみに"…ま、俺と目を合わした奴が 俺にまた会う日なんて

そんなモンは こねぇんだけどな。」



2428「いつまでもいつまでも!!過去の事ばっかり見てんじゃねぇよ!!

いい加減…今の世界を見てくれ…。

今、お前の力が必要なんだよ、何でそれが分からない!!

俺だって…俺だって、過去の失敗も、失ってきたモノや人も!痛い…心(ここ)が痛ぇよ!!

でも…失ったモノ数える事よりも、俺は今…俺の側にあるモノを守りたい。」



2429「私では、ご不満ですか?

一応…私も魔王軍 四天王が一人なのですが…。

まぁ、良い事にしませんカ?

私は、貴方のお力をじっくりと見させていただきました。

私は…私一人でも軽く捻れる程度かと判断していましたが…貴方自身がそこまで自信有りと言われるのであれば、一度私とお手合わせしていただきたいですネ。

それで私に勝てたら、ちゃーんともっと強い者をお出ししますので。

……でも、良いですか??

あんまり舐めてると…殺しますよ?」



2430「神は誰かって?それは俺だ。

神は最強。最強は俺。つまり、俺は神なんだよ。

分かるか?

俺に勝てる奴がいるなら出て来い。まぁいねぇと思うがなぁ!

ッハハハハハ!!

俺を越えられる奴はいねぇ。

どいつもコイツも雑魚ばかり。

テメェらじゃあこの俺は殺せねぇ。これは決まりきった事なんだよ」



2431散りゆく命と生き抜く命「もういい加減にして!!

私も、貴方も!!彼を助けたいのは一緒なの!!

でも、もう無理なのよ。

もう尽きる命に、手をかけれるほど…薬を分け与えられるほど!!

私達に余裕は無いの!

身内だからって、情けなんてかけられない。他の助かる見込みのある人達に、手も、薬も時間も!かけなければならないの。

理想通りになるだなんて思わないで。

闇から抜けられるだなんて思わないで!!

ここは地獄。地獄のドン底なの!!

その事を…よぉく覚えておいて。」



2432「何が可笑しい?

俺は、俺の傍で笑っていてくれるヒトを守りたいだけだ。

この命、元々アイツに拾って貰った様なもんだからな。

アイツの為になら捨てたとしても悔いはねぇ。

だからよぉ…バケモノ野郎。

村を狙う前に、この俺をやるこったな。

生憎、死んでも此処を退くつもりはねぇもんでな。

素通りって訳には…いかねぇぜ?」



2433「何よ、その顔。

騙される方が悪いのよ。

女はねぇ、男の玩具じゃないのよ?

出来る女っていうのはね?男を踏み台にして のし上がるの。

どんな方法で王座に座ろうが…そんな事はどうでも良いの。

重要なのは結果。

今…私は貴方の上にいる。

貴方を自由に出来る権力がある。

貴方が何と喚(わめ)こうが、それが現実なのよ。」



2434悪女「悪女?失礼ねぇ。元々、私を勝手に信用してきたのは貴方じゃない?

女ってね、猫を被る生き物なのよ。

騙されたく無ければ信じない事。

信じる方が悪いって、ママか先生に教わらなかった??

まぁいいわ。とにかく、貴方には協力してもらう。

貴方は断れないはずよ?

貴方は既に、私の縄張りの中なんだから。」



2435「クロウ…私は、罪を犯した。

この命を捧げようが決して償い きれない 大罪を。

私は これから死ぬのかもしれない。

そして来世でも、その罪の償いを受けなければならないのかもしれない。

クロウ…もう一度だけ、貴様に会いたかった。

もう一度だけ…その声を聞きたかった。

当たり前のように日常だったそれが今は喉から手が出る程に恋しい…。

可笑しいな。私が貴様に 私に近づくなと命じたのに。

嗚呼、呼べば届くのなら、何度だって叫んでやる…。

クロウ…クロウクロウクロウ!!私は貴様に…会いたい!!」



2436「アラアラごめんなさい?

足元までは見えませんでしたの。

所で、此処は我が屋敷の敷地内のはずですが…。

どうしてこんな所に?

ふうん?そう。

でしたら御生憎様(おあいにくさま)…貴方の様な下級人種に分け与えるだけのお金は持ち合わせておりませんの。

1銭も…ご用意出来ませんのよ?

ごめんなさいね?笑」



2437「んふ(笑)んふふふ(笑)

そう。そうなの。庶民は大変なのね。

満足に食事も食べられないだなんて…可哀想に。(笑)

分けれる物なら分けてあげたいくらいだわ?

あ、そうだ。屋敷ででた残飯を庶民に贈るっていうのはどう?

確かに残飯は残飯だけれど…飢え死にするよりはマシなんじゃない??(笑)」



2438「アラアラ悪い子ねぇ?

私から本気で逃げ切れるとでも思ったのかしら?

もし そうだとしたら…"悪い子"じゃなくて…単なる"お馬鹿さん"かも。

ウフフ…ホラ?言ってごらんなさいよ。

ただ宛もなく逃げ回ったり、活路の一つも無く勝負に討って出る程…お馬鹿さんじゃあないでしょう?

まぁ…ある程度の察しくらいはついているわ。大方 私の気でも惹きたかったのでしょ? 

ほら言ってみて??貴方の本当の狙いは?逃げた女は何処??

チッ…………悪いけど、本物の悪女っていうのはね とっても諦めが悪いのよ。」




2439バケモノの反乱「あ?ダラダラ文句垂れてんじゃねぇよ。

こっちはずっと長い間、アンタら人間に虐(しいた)げられてきてんだよ。

鎖に繋いで、利用できるトコまで利用されたら殺処分…。

人間ってなんだ?神にでもなったつもりか。

人間は何も間違わねぇのか?

人外(じんがい)は必ずしも害なのか?

笑わせるな。

俺は生まれてこの方地下で働かされてきたからよぉ…。

これが俺等の一生なんだと思っていた。

誰かの為に生きる事なんだって、この生活を誇りにすら思っていた。

でもよぉ、地上ってのは心地良いトコなんだな。暖かい…空気が流れてる。

俺等の居場所って、此処なんだって そう感じたよ。

人間が教えてくれたんだ。

強いモノだけが希望する道へ進めるんだってな。

だから、俺等が勝って この光の下で暮らすんだ。

邪魔をするなら、戦うだけ。

抗いたいなら抗えば良い。

話し合いには応じない。

進みたいなら敵は蹴落とすしかないんだから。」



2440「きっと、君達にとって化け物な僕は…此処にいてはいけないんだ。普通に生きてはいけないんだ。食事も、息を吸うことも、何かを好きになることも、お気に入りの場所で眠ることも、ただその辺を歩くことも…!

何もかも、君達から見て化け物である僕はしてはいけない。

………理不尽だろうがなんだろうが…どうせこの世界の支配者は君達で…そうでない僕達は単なる食肉か、それとも脅威か。

………いいんだ。もういいんだ。

それでも、此処は僕の居場所だから…!」



2441「もう、傷つくのは嫌なんですよ…。

嫌なら嫌って…怖いなら怖いって、最初からそう言えば良いじゃないですか。

僕が貴女を好きになってから離れていくなんて…そんなのもうあんまりだ…!!」



2442「怖いなら逃げれば良い。僕はただ生きているだけ。

君達にとやかく言われる筋合いなんて無い。

ねぇ??傲慢すぎる生物って、世界に一番不要な種族だってこと知ってた??」



2443我が儘「嫌よ。毎日毎日舞踏会にお茶会に演奏会!もういい加減飽きたわよ!

私の時間なんだからもっと有効活用したいわ。

ほら、天気が良いんだから外へ出たりとかね???

あ…ちょっと!?まったく……人の話を聞かないんだから。

ねぇー太陽さん??一度で良い。貴方の輝く空の下で…自由にお散歩でもしてみたいわ。」



2444「僕は確かに王子だよ。

だけど次男坊だからね。期待なんて元からされていないし、王になるのは兄上…。

ある程度自由がきくのは良いけど、もっと期待されたいなとは思うよね。

僕だってこの家の人間だ。

だから僕の事も見てくれよって…ははは、まぁ…自由にやってる ただの言い訳さ。」



2445コルセット「…キツイ。キーツーイー!!! 

ちょっと婆や…コルセット絞めすぎよ。もう少し緩めて…!

これが普通…??

嘘…息が出来るかすら危ういんだけど??

はぁ…だからドレスなんて着たく無いのよ。

あー…分かってる分かってる。

今日は大人しくしてますよ。

…………なーんちゃって(笑)

婆や もまだまだね。私が大人しくしているわけが無いでしょ?」



2446姫の怒り「あのね、"お姫様"だと侮(あなど)ると怪我するわよ?

私はいずれ一国を率いていく人間なの。

国を守る為ならなんだってする。

この国は絶対に壊させない。

……ほら、早いとこ帰りなさい。

私の理性が壊れる前に。」



2447例え役職が違えど「ねぇ、貴女は私みたいにはならないでね?

貴女はこの国をおさめていくの。

私、ちゃんと見守るから。

ふふ、私?私は国を守る為に戦うわ。

私は絶対に敗けない。

貴女がいつだって笑って暮らせるように私がこの国を守るから。」

シチュエーションのヒント:台詞の役は王家を継ぐ姫の腹違いの姉妹です。ですが現在の妃の子でない彼女は国を担っていく役職にはつけてもらえなかった。



2448殺し屋「オイオイ。ちょっと待ってくれ。

話せば分かる。

何をそんなにムキになっているんだ?

俺はただ、己の職務を全うしたまで。

お前にとやかく言われる筋合いは…無いと思うのだが。

その刃物を少し俺から離してはくれないかな?

すっかり午後のティータイムだというのに、これではお茶も飲めんよ。少し座って、君も一口 啜(すす)って見ると良い。

僕がブレンドしたハーブティーさ。そこらのお茶には劣(おと)らない 腕に寄りをかけた一杯だ。

…おっと。お茶はキチンと椅子に座って飲むのがお約束だ。

そんな立ったまま啜られようモノなら、そのコも悲しむよ。

分かれば良い。…さて、何の話だったか?

あぁ、そうそう。僕の職務とはいえ、君の妹ちゃんを殺(あや)めてしまったあの事か。

あれは僕としても実に痛ましい出来事だったよ。

なんせ、兄の目前でたった一人の家族である妹ちゃんを殺さなければならないのだからね。

僕に殺された妹ちゃんにも、君にもきっと罪は無い。

あるのは僕に依頼した依頼主ただ一人。そう僕は思っている。

いかなる理由にしろ、人を心から殺めてしまいたいと願い、それを実行してしまう事は罪に値する。

まぁ、僕はそんな罪に荷担してしまった訳だが…なんせ僕は便利屋。頼まれれば断れない性分なのだよ。

悪いがクレームもサービスの返品も受け付けていない。

君が僕を殺そうとするのなら、僕は正当防衛を理由に君を殺らなければならない。

君に僕の命を絶つ事は出来んよ。

君にはそれだけの器量(きりょう)が無い。」



2449成仏執行人「別に、成仏なんてしなくても良いんです。

寧ろ、思い残す事があるのなら、とことん追求し、貴方なりの答えを探す。それで良いのでは無いでしょうか?

ご自身の納得がいくまで、今の霊(たましい)のままでいれば良いんです。

そして納得がいくその時がきたら、またコチラにいらしてください。

私は、いつでも貴方を成仏させて差し上げます。

答えが見つかってからでも、成仏は遅くないと、私は思いますがね?」



2450殺し屋「んはは、ははははは!!

いや?可笑しくてね。

君はそんな震える手で、慣れない銃なんて持ってきて俺を殺すと…そう言っているのか。

覚悟が出来ていないんじゃないか?

違う。俺を殺す覚悟ではなくて…人の命を途中で強制的に取り上げるその行為を…一生背負っていく覚悟は出来ているのかと聞いているんだ。

俺はいつだって覚悟を決めるんだ。今からこの手で奪うその人間の一生を…背負っていく覚悟をね。

震えたって構わない。下手くそでも構わない。だがなぁ…背負えない奴に殺しは向かねぇぞ?

あー。分かった分かった。じゃあ殺してみな。俺は逃げも隠れもしねぇ。

人を最初に殺した時から殺される覚悟もしてきたからな。

さぁ、撃て。あとはその引き金を引くだけだ。ほら早く!!!

……はぁ。やはりお前には無理みてぇだな。

分かった。暫くの間、俺を見ていると良い。

そして覚悟が出来たなら殺すと良い。そんな顔しなくても安心しろ。逃げも隠れもしねぇ さっきそう言ったろ?」



2451自動販売機にて「はぁ~あ。寒いね。

こんな時には…これ!

〇〇(ドリンク名)。え??変かな。

私は寒いときはいつも これなんだけどなぁ? 

まぁいいや!

はい!●●(人の名前)にもこれ!えー??良いでしょ??

寒くてもなんでも、美味しいんだから!」



2452あーんされる義務「うわぁ~!美味しそう。

ん??そりゃあ食べれるよぉ。

デザートは別腹なんだもん♪

あ~!〇〇…さてはこのパフェの美味しさを疑ってるな?

良かろう!では私に "あーん" される権利をあげよう!

はい!あーーーん!ほら早くー!

け、権利を拒否するぅ!?

もーー!良いから食べてみてよー!これは義務なんですー!」



2453一緒にいたいだけなんです。「べつに眠くない…。

眠くないもん…。

……やだ。まだ寝ないの!今日は夜更かしするって決めてるんだからー!

ええ…?〇〇…もう寝ちゃうのぉ?

んん…。んーーー…!

……ねぇ、…〇〇が、一緒に寝よ?って誘ってくれたら…私も寝ても良いかも…!!」



2454「やだ。今は絶対離さないよ。

だって…私〇〇が欲しいもん。

他のコなんかに、絶対取られたく無い。

〇〇…今は私を見て。

何処にも行っちゃダメ。」



2455失恋した妹を慰める兄「全く…お前は変な男に捕まり過ぎなの。

だから言ってんだろ?兄ちゃん以上の男なんか、この世にいねぇってさ。

オイ、聞いてんのか?

バカ…お前ガチで落ち込んでんじゃねぇよ。

大丈夫。お前にも必ず最高の相手が見つかる。

だから嫌な奴と別れられて せいせいしたくらいの気持ちでいろ。

…ま、兄ちゃん以上の男なんて、いねぇけどな!(笑)」



2456プリン取られそうな姉「ねぇ、それ…姉ちゃんのプリンなんですけど。

はぁ!?冷蔵庫にあったから!?

ふざけないでよ。

名前ちゃーんと書いてたでしょうが!!

あー、もう良い。分かった。

それじゃあ姉ちゃんだって、アンタが買ってきたプリン、遠慮なく食べさせて貰いますから。

……はいはい(笑)最初から そうやって返せば良いのよ。♪」



2457「ねぇ、アンタって本当に馬鹿よね。

いつだって どんな時だって…姉ちゃんが味方になってあげるって いつもそう言ってるでしょ?

姉ちゃんに甘えて良いんだよ?姉ちゃん、アンタをちゃんと見てるから。」



2458「べつにお前を甘やかしたい訳じゃねぇけどさ。

俺、お前がちゃんと頑張ってるとこ知ってるから。

だからそんな無理しなくて良い。

お前はお前で良いと思う。

たまには…子供らしく甘えても良いんだぞ?

お前には兄ちゃんがいるんだからさ。」



2459「べつに良いのよ浮気なんて。

ウフフ…だって私だってしてるもの。

男って馬鹿だから…すぐバレるんだけど。

私だって彼氏5人いるし。

良いのよ。アイツの一番が私ならそれで。

最終的に…私を選んじゃうとことかさ。可愛いじゃん??

私そういうの好きなのよねー。」



2460「私が浮気してようが、してなかろうが…○○に関係無くない?

だって、○○だって浮気してんだしさ。

…フフ。気づいてないとでも思っていたの?

気づくわよ。分かりやすい嘘なんてついちゃって。12月15日だっけ??

あの女に会いに行ったんでしょ?

その時何をしたのかも何があったのかも知ってる。

あれを浮気と言わずして何と言うのかしら。

ねぇ?何焦ってんの?私…べつに浮気を止めろなんて言ってないわよ?

私は浮気されたからしてるだけ。○○に文句言われる筋合いなんて無い。

私…絶対○○を離さないよ?だって…愛してるもの。

勿論1番に愛してる。

1番にね。」



2461「…〇〇が悪いんだよ?

私以外の女なんか見るから。

…私決めたの。〇〇が他の女を見るなら、私も同じ事をしようって。

〇〇のこと調べてるとね?

沢山周りに女の子がいた。

私以外の女の子が沢山。

だから私も同じ数だけ男を作った。

〇〇が私だけを見てくれる様に…少しは私を繋ぎ止めなきゃって焦るように。ねぇ?〇〇。

私…〇〇が好きだよ。」



2462結婚式「もう父さんったら…。

私ももう22だよ?

少しは子離れしてよね…?

もー。結婚したってちゃんと たまには家に帰るんだから。

そんな今生(こんじょう)の別れみたいに泣かないの!

はいはい、父さん?大好きだよ。」



2463「母さんはさ、俺の為に叱ってくれて、俺の為に泣いてくれて、俺の為に笑ってくれるから母さんなんだ。

血が繋がるとか、繋がってないとか。

そんな事どうでもいい。

母さんは俺の母さんだよ。いつもありがとう。母さん。」



2464「べつに、飾んなくて良いんじゃない??

いや、綺麗とか綺麗じゃないとかじゃなくてさ。

俺はそのままの母さんが好きだし…ほら。

母さんは母さんなんだからさ。」



2465「べつにマザコンでも良いだろ!!

俺は綺麗でかっこ良くて 平凡な母さんが好きだ!

彼女よりも好きかもしれん!

仕方ねぇだろ!血繋がってるメチャクチャ大好きな母さんなんだ!!

俺は母さんがすきだー!!!」



2466「頑張れ、頑張れ、頑張れ!!

…しつこいかもしれないけど、君の為なら何度だって言うよ。

だって、君はちゃんと出来るんだもん。

こんな所で諦めて 自分を駄目人間だから とか言ってるなんて勿体ないよ…!

何て言われようが、君は君!

だからもう少しだけ、頑張れ!!」



2467「嫌だよ。やめたくない。

今までこんなに…こんなに頑張ってきたんだもん。

もう少しで夢を掴めるのに…此処でやめるなんて出来ないよ…。

もう少し…もう少し歯を食いしばって頑張るの。

そしたらきっと何か掴めるから。」



2468「笑って…笑って…!皆お願いだから笑ってよ!!

…僕は皆を笑わせたくて…楽しませたくて…だから痛くても苦しくても耐える事が出来て……。

皆が笑ってくれないと…痛い…イタイ…痛いよ!!

僕の傷を…痛みを笑ってよ…。

この苦しみを笑ってよ!!

ほら…ほら。ホラ……。

笑ってくれないなら…もっと僕が苦しむしか無いんだね。」



2469「あははは、君は可笑しな子だなぁ。

僕はピエロだよ。皆に笑われるのが仕事なんだ。

痛くないよ 苦しくも、悲しくも無い。

だって僕はさ、皆が笑っていてくれるのが嬉しいんだ。

だから君もさ。笑っていて欲しいな。そんな悲しい顔してないでさ?」



2470「昔々のそのまた昔…とある村のとある少年のお話。

ホラホラそこのお兄さん聞いていってよ。

この少年、ごくごく普通の少年かと思いきや?実は実は鬼とヒトの合の子。

そんな少年がごくごく普通の生活をおくれるはずもなく?

少年は日々ヒトより 白い眼差しを受け続けて参りました。

少年の額(ひたい)には小さな角が生えておりましたし?瞳は紅色(くれないいろ)に淡く輝いておりましたので。ヒトビトのそんな対応も致し方無いモノだったのかもしれません。

ところがところが?そんな少年にも転機が参りました。

こちらはカラシ色の着物に身を包んだ白い肌の少女。

ごくごく普通の少女である彼女は、鬼とヒトの合の子である彼にそれは優しく接したそうで。

二人は瞬く間にお互いを想い合う仲となりました。

当然ヒトビトは放ってはおきません。

さてさてこの二人の行方は…。

お兄さん、どうなったと思いますか。」



2471「さぁさぁ皆さんお立ち会い。

これより私の長い様で短いお話をお聞かせするんでね?

視線は痛いから向けんでも、耳の穴だけこっち向けといてよねぇ?

さーて、ざっと20人くらいは集まったかなぁ?耳の穴が40個。まぁこれくらい集まれば良しとしようか。

んん?これから何を語るのか?

皆さんそう急かさんでください。

ちゃーんとこれから聞かせますから。

これから話すのは、かの有名な人魚姫と出会った男の話。

男は極々普通な漁船の船乗りだったそうなんだけど。

この男、ある日突然人魚を網に引っかけて取っちゃった訳。

男も最初、死体でも引いちまったかって心底驚いたみたいだが

下半身の色鮮やかな鱗やヒレ。

これ見ちまったから大変だ。

なんとその男、人魚を自分のとこの生け簀に入れて飼おうと企んだ。 

これで商売繁盛 大儲(おおもう)け。…と、なればよかったが。

人魚がいると村中に知らせて回った次の日の生け簀。

そこに人魚の姿は無かった。

姿どころか鱗一枚落ちちゃい無い から村の集も黙っちゃいない。

"どーせリョージローの嘘にちがいない"

皆そう言って男を責め立てます。

その後リョージローは家に帰ったとされるが?

その後からリョージローの姿を見た者はいない。

残ったのはたった一枚の鱗だけ。

リョージローは何処へ行ってしまったのか??

それは誰にも分からない。

………どうです??皆さんは人魚、信じますか??」



2472ジャックオコースター(ハロウィン限定コースター)「はーい!皆さん間もなく出発ですよー!こちらジャックオコースター!

ハロウィン限定のホラーコースターです!

走行中にはイタズラ好きなお化けやコウモリ達が皆さんをワッと驚かせてきます!

キッズ席もありますので身長の低いお子さまでも安心してご乗車いただけます! 

出発時には元気よく!ハッピーハロウィンー!と叫びましょう!

あ…そうそう!案内役は私に代わり、ジャックが引き継がせていただきます!

それではジャック?皆のことをよろしくね?

それでは皆さん!ハッピーハロウィンー!いってらっしゃーい!」



2473ゴーゴートレイン(トレイン)「はーい!間もなくゴーゴートレインが発車します!

このトレインは地上約4mの空中散歩を楽しみながら、こちらレインボースカイエリアよりパークを半周。スタースカイエリアへの移動を行う事が出来ます!

途中パーク内のパレードやアトラクションを眺めたり、フードの香りや賑やかな歓声等々、色々なお楽しみが皆さんを待っています!

そろそろ、お時間となりましたので出発したいと思います!

車掌(しゃしょう)は私、○○が勤めさせていただきます。

それでは発車致します!優雅な空の旅をお楽しみください!

ゴーゴートレイン!」



2474ウォーターショット「大変!!

皆 驚かないで!よぉーく聞いて!

たった今パーク内に怪物が現れたらしいの!!

そいつは凄く狂暴で、人を丸のみにしちゃうんだ。

選ばれた勇者達!このパーク内の平和を守って!

皆にはこの、ウォーターショットを渡しておくわ。

怪物を見つけたら、よぉーく狙って!

そして撃つの!それで怪物は倒せるはず!

皆の無事を、祈っているわ!」



 2475フラれた女「あー。分かってる分かってる。

ちゃんと私だって分かってるのよ…。

男に捨てられたからって、酒に溺れるなんて、馬鹿のする事だってことはね。

でも仕方ないじゃない?

女って馬鹿なモンなのよ。

糞な男一人 自分から捨てる術(すべ)を知らないんだから。

糞野郎だってことはさ、大分前から分かってるのにね。

なんか知らないけど好きになっちゃってて…駄目だ駄目だと前から気づいてるのに、なんとなく毎日過ごして結局コレ。

もうどうしたら良いのか分からない訳よ。

辛い?…ううん。そうじゃなくて、虚(むな)しいの。」



2476「あのねぇ、悪いとか悪くないとかいう話じゃないでしょ。

私はさぁ?ただ皆で仲良くやれば良いじゃん!!て言っただけ。

なのになんで絡まれなきゃいけないわけ?

はぁー。もう 頭にきた。

大将!!生!大ジョッキで!

ほら、アンタも飲んで!もう嫌な事なんて忘れよう。」



2477「さ、お姉さんが何でも聞いてあげる。

だからほら、悩みの1つでも言ってご覧なさいよ。

んん??話せないって??

嫌ねぇ。じゃあ私、何のために飲んだ訳ー?

ほら、アンタと一緒。

私も みっともなく酒に呑まれてますよ。アンタだけじゃない。

皆そうなんだから。1人なんかじゃないんだよ?

少なくとも、私がアンタを独りになんかしてやんない(笑)」



2478死神「あらあら神々の皆様?

ごきげんよう。

えぇ。私も好きにやらせて頂いておりました。

貴殿方もお元気そうで安心いたしました。

神の子?はて、私には分かり兼(か)ねますわ。

一体何の事やら。

私は私の使命を果たした限りでございます故(ゆえ)。

あら?先程から 神に対して 神に対してと…偉(えら)そうにおっしゃっておいでですが…。

私は死神。貴殿方に負けず劣(おと)らない神でございます。

言葉使いには気を付けた方がよろしいかと。

私にも限界というモノは存在しますので。」



2479貧乏神「…そんな目で我を見るな。

我はその様な容易(たやす)い生物ではない。

ましてや歓迎されるべき神では無い。

我はこの家に貧乏という名の不幸を呼び寄せる。

我がここにいることだけでその様な事は容易く成し得てしまうのだ。

…??独りで無くなるのであればそれで良い?…ハハ…何を言い出すかと思えば…。

その内、本当に貧乏になっていくにつれて貴様も我を重荷に感じる様になる。

避けられぬ。

我の定めだ。気にしなくて良い。」



2480「黙れ!!少し黙っていてくれ。

我は神では無い…決して神と呼ぶに相応しい存在ではない。

我はこの世で唯一愛し 慕(した)う それを、護ってやる事すら出来ないのだ。

我はただ…お前の側にいて、お前のその柔い笑顔を…暖かな声を見て…聞いていたかっただけだった。

我にとっては世界はただそれだけのモノだった。

何故我はこんなにも無力なのだ??

嗚呼…またお前はそうやって笑う。

苦しいのなら泣いたって構わないのに。

今にも散りそうな笑顔で笑う。

なぁ 何故我を信仰する?

こんなにも無力な我を…何故?」



2481「 演じるっていう熱を忘れられない。

誰かになって誰かの人生とか、性格とか心情を感じて 表現して…。

こんなに楽しい事って他には無いと思う。

人生一度きりじゃない。

何度だって違う人生 垣間(かいま)見れる。それが演技ってもんだろ!」



2482「…そんなんじゃないです。

私は、私のことが大嫌いなんです。

いつもいつも焦(じ)れったくて、ブスで…でも演技だけは、それだけは私を裏切らない。

だから演じるんです。私はいつだって。

だからお客さんに魅せるだとか、楽しませるだとか。

そんなこと、私には出来ません。

出来るのはただ1つ。自分を殺すことだけ。」



2483「私って、昔から自分に色を塗れなくて。

いつも無色透明で透けてるんです。

だから誰か他の人からヒントを得て色を塗れる様に、役者になりました。

最初はなかなか自分ではない誰かになりきれなくて 悩んだりもしたんです。

でも少しずつ少しずつ透けていても色がついてきて、しだいに透け感がなくなって今では演技をしているその時だけは色がついていて

私にとって演技って、色なんです。」



 2484「…はっ(笑)

こんなピンチな時にさ、自分だけ助かろう…なんて。

そんな薄情(はくじょう)な奴、お前は親友にしたのかよ??

違うだろ。

いくらお前に見捨てて逃げろとか、お前だけでもとかって言われたってさ

一人でなんか逃げてやるもんか。

俺はお前と 一緒に帰りたいって言ったんだ。

俺だけ無事で帰ったら、それはもう負けも同然なんだよ。

二人で1つ。一緒に帰る。そうだろーが。」



2485「友情とか…そんな薄っぺらい言葉なんかどうだって良い。

俺が良いって言ってんだからそれで良いんだよ。

お前は黙って、俺についてこい。

傷つこうが死のうが俺はお前を連れて帰るって約束したんだよ。

…あぁ??

……はぁ、連れて帰るなら俺もいないと ってか?…分かったよ。俺の負け。

意地でも一緒に帰るぞ。

分かったな。」



2486「そりゃあ、友達だもん。

私、友達には幸せになって欲しいの。

だから ちゃんと怒るし、○○が間違ってるときは注意する。

好きな所、沢山あるけど。

だけど嫌なとこも見てそれでも友達だよって。

その方が何十倍も良くない??(笑)」



2487「嫌だよ。

放ってなんかおいてあげない。

私は君の友達だから。

君が辛いときに一人になんてしてあげない。

何もしてあげられないとしても、側にいて手を繋いでおくくらいは出来るから。

ほら。君は一人なんかじゃない。

ちゃんと仲間がいるんだから。」



2488「ただいまー。

…あれ。ただいまー??おーい。

あ。………寝てる。

(コソコソ)ごめんね。今日遅くなっちゃったから。でも頑張って待っててくれたんだな。

いつもいつも、ありがとう。

愛してる。俺のお嫁さんは、○○だけ。」



2489「あーはいはい。愛してるよー。

聞いてるよ?

確かに最近愛してるとか照れ臭くて言わんけどさ。

子供達のことも、○○のことも。

俺にとっては掛け替えの無い愛する家族だからさ。

…恥ずかしいな。言わせんなよな(笑)」



2490「○○。俺の嫁さんになってくれて ありがとう。

俺はとても幸せだった。

お前の塩辛い肉じゃがの味とか…何度言ったって直らない洗濯の畳み方とか。

少し不器用なくらいの○○がめちゃくちゃ好きで、安心出来るっていうか。

飾らない○○が待つこの家に毎日帰ってくる事が俺の楽しみだった。

愛している。これからもずっと。」



2491猫の世界の番猫「やぁやぁいらっしゃい。此処へお客様がくるなんて久しぶりだなぁ。

どうしたんだい??こんなところにそんな格好で…。

もしかして今日の舞踏会へ参加したいとか?

三つ子の産まれたヘーゼルにお祝いの言葉でも言いにきたとか?

スズメのハーベンの墓へ墓参りをしにきたとか?

それかフーマの美味しいマドレーヌを買いにきたとか?あれは実に絶品だ。

いずれにしても…そんな格好で此処に来るだなんて全く感心出来ないお客様だ。

まず靴なんてものは要らないし、君には尻尾も耳もヒゲさえ生えていない。

一体そんな格好でどうして僕が歓迎するとでも思ったんだか。

ん??なぁに?此処が何処かって?

………あぁ。ようやく分かった。

つまり君は、迷い子なんだね。

訳も分からずただボーっと歩いてきたらまさか此処へ辿り着いたと。

全くついていないなぁ。

こんな所に来てしまうだなんて。

にゃあ?(なぁ?)人間様??」



2492猫の世界の番猫「にゃ~んで逃げるんだあ?人間様ぁ。

此処にせっかく来たんだからもう少しゆっっくりしていけば良いものを。

ほらほら、もう取り返しなんてとっくにつかにゃい。人間の世界なんて全て忘れて此処の住民として過ごすだけにゃ。

恐い事なんか何もにゃい。

ただその身を委(ゆだ)ねれば良いだけにゃ。

にゅふ。にゅふふふふふ(笑)」



2493「鼓動が聞こえる。

それと優しい穏やかな声。

○○(自分の名前)、○○って。

呼ぶような声。

"早く産まれてきてね"…か。

ふふ、なんだかくすぐったいなぁ…。

大好きな声。僕の耳の奥をくすぐる様な笑い声。

僕はどんな人の元にどんな風に産まれるのかな。」



2494「激しく言い争う様な声。

しくしく啜(すす)り泣く声。

優しく僕を撫でながら囁(ささや)く声。

お母さん。お母さん。泣かないで。

僕はお母さんをきっと笑顔にするからね。

"僕が産まれて幸せだった"ってきっとそう思わせるから。

だからお母さん。待っていて。」



2495沈没船の霊「はぁ、ああ、あああ。

寒い。寒い。

誰かきて。狭い。苦しいの。

帰りたい、帰りたい、帰りたい。

私は此処、此処よ。此処よ!!!

息が苦しい。身体が潰される。痛い、痛い。

あああああ…なんで来てくれないの。

何年も何十年も ワタシは此処で待っているのに。」



2496席取りゲーム。「昔、まだ幼い頃にトイレの花子さんとか、階段の足音だとか音楽室のピアノの音だとか、テケテケさんとか…いろんな怪談話を聞かされてきたでしょう??

それじゃあ貴方は知ってる??

多分知らないと思うけど。3年1組の後ろから2列目、窓際の席にずーっと座っている○○(自分の名前)の話。 

その人はずーっとそこにいたの。

何度席替えをしても、どんな時にも、虐められても。

最後に自殺をした時もその場所だった。

机には殴り書きのような字で"私はこの場所がすき"と書いてあったんだって。

そしてその人の死に顔は悲しむでも苦しむでもなく笑ってたんだって。

本当に好きだったんだ。

この場所が。グラウンドを駆け回る生徒達やたまに入ってくる野良犬や風にこがれるブランコが、全部全部見えるから。

何一つ欠けてはいけなくて、全部が私の世界だった。

だから、耐えられなかったの。

この席に他の誰かが座るだなんて。

そう。此処は私の場所。

私はこの場所がすき。」



2497恋したバケモノ「だめだよ〇〇。

僕に着いてきちゃいけない。

今回は本当に…戻れなくなる。

僕は〇〇を愛してるよ。

ずっと側にいたい。側にいて、僕が君を守っていく未来を ずっと夢見ていた。

だけどさ。世界はどう足掻いても…優しくないモノで夢なんてものは簡単に壊れて。

少しの希望も儚く散る。

〇〇…どうか泣かないで欲しい。

愛する人を愛するからこそ僕は一人で逝く決心ができた。

こんな身体も…悪く無いものだよ?だって、僕が君を守る事が出来るんだから。

バケモノだよ。僕はバケモノだ。

、バケモノとして出来る方法で僕は愛する人を守るんだ。」



2498「どうして僕に構う?僕は化け物なのだ。

生きモノは全て僕に触れる事は許されない。

動物はその身を滅ぼし、植物は直ぐに枯れ果てる。

指の先一つ触れるだけで、その様な事は容易く(たやすく)敵う(かなう)。

僕はそう。鎌(かま)を奪われた死神なのかもしれない。 

故に貴様に情をかけられようが、僕にはそれに応える術(すべ)が無い。

僕に構うな。僕は貴様が思う程優しい存在じゃない。」



2499「怖い、怖いんだよ。

震えが止まらない。この手が、足が、身体が信じられない。自分自身の思考すら…

この力が次 いつ どんな風に暴走しだすのか…。

最強とか、最高の能力なんて要らない。

僕は平凡でいたい。 

いい加減…普通の人みたいに、普通に道を歩いて、普通に学校通って、普通に寝て、普通に生きてみたいんだよ。

どうして僕には叶わない?

たったそれだけの事なのに。

全部全部、こんなバケモノのせいじゃかいか!!!」



2500「だぁ?聞こえねぇなぁ。

死が何だって?

あー。べつに。死なんて怖かねぇよ。

死なんてモンよりも、俺は戦おうとすらせずただ間抜けに死んでいく方が怖い。

だってよぉ。

俺は戦士なんだぜ。

戦士が己の死恐れて何が出来る?

戦場ってのはなぁ。死ににいく場所だ。己の死をもって、何かを遺す為の場所だ。

だから俺は…俺の死をもって お前をおとす。」